ハローワークに通い始めた頃、一枚のチラシが目に入った。
職業訓練校。通いながらお金がもらえて、スキルも身につく。しかも、プログラミングを学べるコースがある。プログラミングの独学に1週間で白旗を上げた僕にとって、これ以上ない制度に思えた。学校に通えば、独学でわからなかったことも理解できるはずだ。
申し込みをして、面接の日を待った。中野にある訓練校まで出向き、椅子に座って順番を待ちながら、僕はなぜか確信していた。受かる、と。理由はない。ただ、やる気だけは誰にも負けないという自信があった。
面接を終えて、家に帰った。合否を待つ間も不安はほとんどなかった。
結果は、不合格だった。
通知を見た瞬間、頭が真っ白になった。なぜだ。あれだけやる気があったのに。プログラミングを学びたい気持ちは本物だったのに。悔しさはあった。でも、怒りや落ち込みとは少し違う感情が、じわりと浮かんできた。
この結果には、意味があるんじゃないか。
「僕には別の道があるんだ」と、なぜかそう思えた。論理的な根拠は何もない。ただ、そう思わないとやっていられなかったのかもしれない。それでもその感覚は、不思議と本物だった。プログラミングじゃなくていい。別の何かが、きっとある。
その日を境に、プログラミングへの興味はきれいに消えた。